入り口を入るとすぐ、受付のある周辺から、手のこんだカラフルな工作が何点も飾ってあった。事務所の壁に貼ってあるヒョウやゾウの絵も、四、五歳児の作品とは思えないほどたくみに描かれている。『チャイルド右脳研究会』は、徹底して工作をやらせて創造力を育む、という特徴のある塾だ。代表の山本壽春先生は「知識をつめこむのではなく、観察力・集中力・創造力を鍛える右脳教育こそがだいじ」という基本趣旨に沿って、右脳を使うイメージ・トレーニングに主体をおいたカリキュラムを組んでいる。先生は、もともと中学・高校受験のための塾で数学を中心に、英語、社会、国語と全科目を教えていた。だが十二歳まで子どもが大きくなってしまうと、こと右脳を鍛えるという意味では手遅れになってしまうことに気づいた。六歳前の幼児は言語中枢ではなく、右脳で物事をとらえようとする。その時期に、数や言葉などをイメージでとらえさせる力をつけておくことが、のちのち小学校にあがってから、算数の文章題や図形問題を説くときのひらめきや国語の読解力といった基礎能力を左右するのではないか。
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