医師を育てる大学病院ほど医師の教育に問題が多い

2012.01.20

医師の教育を自動車学校に例えれば、教室で理屈だけを習っているのが医学生、実地運転で学んでいるのが研修医、そして五年間の研修を終えやっと一人で路上運転ができる状態といえます。ですから医学生が教室で学んでいる医学は「絵に描いた」患者を教えられているようなものです。医学生も「生身の患者に接する教育」がこれからは必要になります。さらに、実地、路上運転に際しては、研修医にきちんと指導する教育体制が必要になります。

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さらに問題になるのは、医師を育てる大学病院ほど医師の教育に問題が多いことです。大学での研修は医局という狭い範囲の患者だけに限られ、広い意味での臨床が身につきません。大学は研究を目的とした機関なので、研究とは直接関係のない研修医の教育にはあまりやる気がないのです。また医師を育てる大学病院ほど過剰な検査ばかりです。過剰な検査がいけないと言うならば、医師を育てる大学教育の根本がまちかっていることになります。プライマリー・ケアが大切だといくら言葉で教えても、やたらと検査をする体質は大学がつくった体質です。しかも、大学の教育者がこのまちがいに気づいていないことが病巣の深さを感じさせます。次に、濃厚診療と医療費の高騰を解決するためには、医療効率を重んじる医療に頭を切り替える時だと思います。