大人のおもちゃを売っている店の2階に、世捨て人のようになっていました。ご家族ともバラバラになってしまったとのことです。「じつは、あの物件を買わせていただいた者ですが、荷物がたくさんありますよね。あれはどうしたらよろしいでしょうか?」元の持ち主は、私の上から下までをジッと見ました。私はいつものようにヨレヨレのズボンとトレーナーという普段着で、どこから見てもただのオバチャンです。こういうとき、パリっとした格好はいけません。
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「俺と大して変わらない人間」と思ってもらうことが、話合いをスムーズに進めるコツです。パリっとした格好では、相手の心に壁をつくってしまいます。「あそこ、どうするんだい?」「できれば、私たちが住まわせていただきたいのですが……」「ふうん」こういうとき、絶対に「売ります」「貸します」なんて言ったらダメです。そんなことをしたら、「俺の家を売るとはどういうことだ!」「商売して儲けようってことか」と反発されます。